子供保険の主な目的は、子供の教育資金を貯めることにあります。

では、普通の貯蓄や生命保険とはどう違うのでしょうか。
ここでは、その違いを、子供保険の特徴として挙げていきます。

まず1つ目は、子供のために親がお金を払って契約者となることです。
子供の教育資金を貯める貯蓄の部分と、親の死亡保障を目的とする保険の両方の部分を持ち合わせています。
貯蓄は子供のもの、保険は親のもの、と考えるとわかりやすいかもしれません。

2つ目の特徴は、満期の主流が18歳か22歳であることです。
他にも15歳満期や20歳満期のものもありますが、多額のお金が必要となる大学入学時に満期金を受け取るために、18歳満期に加入している人が多くみられます。

3つ目の特徴は、進学などの節目に祝い金が出ることです。
ただし、幼稚園の入園時や高校入学時など祝い金がもらえる時期は保険会社によって違いがあります。これらの祝い金や満期金として、払い込んだお金がほとんど戻ってくるのも、この子供保険の特徴です。

4つ目の特徴は、もし親が死亡したり障害を負って働けなくなった場合でも教育費は確保できるという点です。
親の死亡などにより払い込みができなくなると、その後の掛け金支払いは免除され、なおかつ祝い金や満期金を受け取ることができます。

このように、子供保険は払い損がないともいえますが、貯蓄が目的という人にとっては、利率の低さがデメリットとなることがあります。

自分でコツコツお金を貯めていくのが苦手と言う人には、計画的に教育資金が準備できる子供保険は、心強い味方となってくれます。

めでたく赤ちゃんが生まれたら、何はともあれ「子供保険に入っておかなくちゃ」と考えている人が多いようです。

自分が入っている生命保険の担当者から子供向けの保険を勧められたり、別の用事でたまたま出かけた郵便局で学資保険などを勧められたりした人もいます。

子育ての強い味方であるママ友からも「子供の保険、どうしてる?」なんて切り出されたら、とにかく保険に入っておかないと、と焦ってしまうかもしれません。

しかし「周りも皆入っているし、とりあえず子供保険に入っておこう」と加入を急ぐ前に、子供保険とはどういったものなのかを知っておく必要があります。

保険と名の付くものなので一般の生命保険や傷害保険を思い浮かべがちですが、子供保険の目的をずばり言うのであれば「子供の教育資金を貯めるため」の保険なのです。

子供が入学、進学などの節目を迎える時や、大学に入るときなどには、大きな出費が待っています。
またあくまでも「保険」なので、親にもしものことがあった場合の保障も付いています。

子供のためにと毎月コツコツ預金をするのもひとつの方法ですが、単に貯蓄をするのであれば親に何かあった時の保険となる機能がなく、逆に保険には一般的に貯蓄の機能がありません。

この両方の機能を適度に持ち合わせているのが子供保険と言えます。
計画的に子供の教育資金を貯めながら、もし親に万が一のことがあった場合でも子供にかかる教育費用が残せる、という意味で子供保険は利便性が高い商品であると言えます。