配当金が出るしくみ

子供保険の中には、配当金の支給を受けることができるものもあります。

配当金の有無が子供保険を選ぶための条件になることはありませんが、選んだ保険に配当金があると、少しでも生活を楽にしてくれることは間違いありません。

保険の維持にはお上がかかるものなのですが、なぜ配当金を出すことができるのか、そのしくみを知っておくことは無駄ではありません。

生命保険というのはいわゆる助け合いのシステムになっており、加入者が保険料として資金を出資し、加入者にもしものことがあった時に、出資した資金の中から保険金を支払うことで加入者を援助するというシステムになっています。

保険会社というのは、いわばその中継ぎの役割を担っているということになるのです。

保険会社は、加入者から集めた保険料(収入)が、支払う保険金や経費(支出)を下回ることがないように、経営を行う必要があります。
そのため、いろいろな統計を使って予定率を割り出し、保険料を見積もっています。

しかし、現実には予定通りに死亡者が出るとか、予定通りの事業コストがかかるということは、まずありません。
そのため、保険事業を正常に運営していくために、保険会社は多めに保険料を徴収しています。
そして毎年の決算の後、余剰金が発生した場合に、加入者に分配するのが配当金です。

具体的には、予定死亡率より実際の死亡者が少なかった場合の死差益、予定事業率より実際の事業費が少なく済んだ場合の費差益、予定していたより運用が上手くいって儲かった場合の利差益などが生じると、余剰金が発生するという状況になります。

しかし近年は株価の下落などがあり、保険会社の運用成績も悪化してきており、配当金が出ないということもあります。